戦後間もない混迷期、京都市に現れた一軒の屋台。
物資の乏しい時代に、安くて栄養価の高い「中華そば」は庶民のご馳走となり、やがて一乗寺界隈に8坪の小さな店を構えました。
それが京都ラーメンのひとつと言われる「珍遊」の事始め。
上品な京の薄味を向こうに張って、濃厚なスープに背脂たっぷり、気鋭のお店として評判を博しました。
鶏ガラ・丸鶏・モミジ等々じっくりと炊き出しコラーゲンたっぷりの白湯スープに仕上げます。老舗の醤油でまろやかな風味に、新鮮な背脂をチャッチャと振れば、永久不変のソウルフードの出来上がり。
奇をてらわない。手を抜かない。
愚直なまでに一杯入魂を貫く珍遊の中華そば・・・
これからも新化と深化に挑戦し続けます。